恋愛シュミレーション?

顔もいいわけじゃない。スタイルなんて持っての外 (;´Д`A  
性格なんて見ての通り最悪だし、腹黒い。
自慢出来るところなんて何もない。きっと。
でも、あたしは自分が嫌いじゃない。そこそこ面白いやつだと思ってる。


あたしを好いてくれる男の人達がいる。(女の人のほうが多いけど・・・・・・・・・)

その人達は今までにないほど、何回も愛してるを繰り返す。

最後は悲しいのか、辛いのか、叶わぬ願いの前に壊れてしまう。

あたしはもしかしたら、まるで恋愛シュミレーションのように、男の人の心を弄んでいるんじゃないかと思う瞬間がある。


でも、思わせぶりなことは好きじゃない。
好きでもない相手とのキスも絶対しない。
髪に触れられることすら、抵抗を感じる。

何人も愛してる愛してると言って、沢山の愛を置いたままあたしの目の前で壊れていく。

「厄介な女だから、早く目を覚ましたほうがいいと思うよ。盲目になってるんだ。」


これがあたしの口癖である。

実際、厄介な女だと思う。
盲目になっている人には何を言っても無駄なの?

でも、深い傷を残したくないから、思わせぶりな態度はしない。

あたしがあたしを愛してくれた男たちに出来る唯一の優しさは、それしかない。

本気で恋をするのは破滅に似ている。
「あなたのためなら死ねる。」とか、命を、時間を惜しまないことが多々あるから。

こちらの態度によって、破滅に近づく速度は変わり、痛みも軽減できる。

そう、本当に簡単なこと。
どんなに好かれても、愛せないから、思わせぶりな態度を取らない。
そうすれば、彼らが盲目から覚めて、破滅が襲ってきたときに、バリアーをはれる余裕がある。


愛してくれる人は一人でいい・・・・・・・・。
でも、一番愛して欲しい人があたしの前にいない。
一番あたしが愛を注ぎたい人があたしの前にいない。

だからあたしは一人。

「いろんな人と少しずつの思い出」なら、あたしはたった一人の人にありえないくらい、なにものも恐れないくらいの愛し合い方をしたい。

もう終わってしまったけど。


あたしは誰のものにもならない。
あたしの愛した人はたった一人。
後にも先にもあの人しかない。


たった一人。
失われたもう一人の、あたしの半身を作った男。




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